第4面 ユーポス、加盟店支援強化へ直営店を活用

中古車買い取り専門店チェーンのユーポス(有家祐馬社長、大阪市中央区)は、直営店舗を活用して来店客の動向などの市場データ収集や加盟店支援のノウハウを蓄積し、本部機能の強化を図る。同社は、近畿地方一円に店舗網を構築し、ユニークな宣伝手法で知名度を高めてきたが、今後は加盟店の収益性改善を中心とする支援策強化の一環として直営店を活用する。
同社は今年春、大阪府高石市と同府四条畷市にある2店舗を初めて直営化した。今後、直営店の要員を増やして積極的な店舗運営を行う。
当面、今春から使用している「ハローキティ」の各種ツールを活用して、本部マニュアルに基づいた新しいイメージのユーポス店として認知度を高める。
また、来店を含む買い取り希望客の要望をはじめ商談結果などのデータの収集と分析を行い、スーパーバイザーのスキルアップを含めて加盟店指導に反映したい考えだ。
同社は、中古車オークションでの収益性が悪化するなど経営環境が厳しさを増す中、本部の機構改革と機能拡充を実現するとともに、加盟店の経営基盤を強化することで、フランチャイズチェーンとしての質的向上を図る方針だ。
[日刊自動車新聞]