第12面 九州ユーポス本格稼働、月間買い取り100台めざす
中古車買い取りのユーポス(有家祐馬社長、本社大阪市)の九州初進出となる福岡県大野城市に開設した九州ユーポス(柏原隆宏社長)が1月から本格稼働している。中古車の月間買い取り目標は100台で3年以内に他の九州6県にも同様の営業所を開設する計画だ。買い取りした車両はUSS九州をメーンに出品する。
九州ユーポスは昨年12月に国道3号の御笠川6丁目交差点近隣に事務所を開設した。春先をめどに近隣に本格的な拠点を開設し移転する。スタッフは中川欣也執行役員統括本部長はじめ営業7人、女子1人の9人の陣容で福岡県内をテリトリーに月間100台の中古車の買い取りを目指す。1月前半ですでに50台を超える買い取り実績を上げている。
運営はCMや広告は行わずインターネットの情報でユーザーの査定依頼を受けて出張査定を行う。買い取ったタマは原則的に現金化のスピードアップを重視するため、最も近いAA会場である鳥栖市のUSS九州会場に出品する。しかしユーポスは大阪のAA会場・ベイオークのグループ会社でもあるため、ベイオークの記念AAやキャンペーンなどの際は同会場にもタマを出品するケースもある。
中川本部長は「フランチャイズなどの多店舗展開政策をとらずにセンターから出張査定に出向くためコストダウンが図れる。その分、ユーザーに納得していただける買い取り額を提示し還元したい。買い取りは廃車から高級輸入車まですべて対応する」と話している。買い取り時にはユーザーに対する自社やAA在庫の販売にも力を入れる。
また地域貢献も事業運営の課題としている。移転後はネットの案件をユーザーとやり取りするコンタクトセンターを設けるが、センターのスタッフは身障者を雇用することも視野に入れており、地元に根差した事業展開で他の買い取りチェーンとの差別化を図りたい考えだ。
[日刊自動車新聞]