第5面東京ユーポス、今年度買取り台数1万台へ-地方都市に拠点拡大
関東地区で中古車の買い取り事業を展開する東京ユーポス(柏原隆宏社長、東京都港区)は、今年度の買い取り目標台数を1万台に設定した。同社は現在、買い取りや出張査定の拠点として東京都練馬区や江戸川区、神奈川県川崎市に拠点を設置しているほか、5月には栃木県宇都宮市に支店を新設した。既存店での事業効率を高めると同時に首都圏外の地方都市にも買い取り・出張査定の拠点を開設することで新規開拓を促進、買い取り目標の必達を目指す。
同社は、近畿圏を中心としたユーポス(有家祐馬社長、大阪市中央区)とロードカーなどが出資し、関東地区での買い取り事業を目的に2008年10月に設立した会社。ユーポスでは東京ユーポスのほか、加盟店としてロードカーが関西や中部地区、09年12月に設立した九州ユーポスが九州地区で買い取り事業を手がけ、全国展開を進めている。
東京ユーポスでは、首都圏以外での買い取り事業を促進するため、関東地区の地方都市へ進出を目指す。地方都市では、一般消費者からの査定依頼情報に対応し出張査定する方式をメーンとするため、拠点は来店型店舗とせず、初期投資や人件費、ランニングコストを抑えている。こうした出店形式で、リピーターを中心とした買い取り事業を進め、収益性も高める。
5月に開設した宇都宮地区では「輸入車など高級車の買い取り依頼が予想以上に多く、台当たりの単価も高い」(柏原社長)としており、将来的には来店型店舗への移行も検討する。宇都宮支店でのノウハウを活用し、茨城県や群馬県など関東地区の多地域での拠点展開を進める。
宇都宮支店では査定スタッフ3人体制で月間買い取り目標を100台としており、首都圏の既存店舗で事業効率向上を図ることを合わせ年間買い取り台数1万台を目指す。
(この記事6月16日訂正)
[日刊自動車新聞]