車を売却する際に必要となる書類は?必須となる書類から売却額アップが見込める書類までアレコレ豆知識
車を売却する際に必要となる書類は?必須となる書類から売却額アップが見込める書類までアレコレ豆知識
日本では、車そのものと同等といっても差し支えないくらい書類が重要視されます。
どれだけ車そのものの状態がよくても、書類に不備があるために不当に安価で取引される車があるくらいです。
では、車の売却時にはどのような書類が必要になるのでしょうか。
売却が決まったときに書類は車と同時に引き渡す必要がありますので、念のため余裕をもって書類の準備を進めておきましょう。
今回は、車を売却する際に必要となる書類や、売却額アップを見込める書類についてご紹介します。
■売却時に必須となる書類の種類
車の売却には以下の4点の書類が必須となります。
《1.車検証(自動車検査証)》
車の所有者や使用者を公証し、車検を受けた時点において法令で定める保安基準に適合していたことを証明してくれる最も大切な書類です。
この書類がなくなり再発行ができない状態になると、レース用ベースへの転用などといった一部の場合を除いて、
車の価値はほとんどなくなってしまいます。
中古車を売買する上で特に重要なのが、「所有者」と「走行距離表示値」です。中古車の移転登録には、
車の所有者の書類が必要となります。売買時には、所有者の書類を必ず相手に渡しましょう。よくあるミスとして、
所有者がローン会社のまま、使用者の書類をやりとりしてしまうことがあります。
また、走行距離表示値は「旧走行距離表示値」と現在のオドメーターの3点を比較することで、メーターの改ざんがないか確認することが大切です。
《2.印鑑証明書》
登録者の住所や氏名、印影を証明する公文書です。
《3.委任状》
登録手続きを新旧どちらかの所有者や外部業者に委託する場合に、委託元から委託先へ渡す必要があります。
印鑑証明書から住所氏名を書き写し、実印を押印します。フォーマットは任意です。
《4.譲渡証明書》
車を譲り渡したことを証明するための書類です。旧所有者の実印を押印しておく必要があります。フォーマットは任意です。
■売却時にあれば売却額アップも見込める書類の種類
以下の2点は必須ではないものの、あれば売却額のアップに期待できます。
《保証書(期限内)》
新車保証や延長保証は、中古車といういつ壊れてもおかしくないものを売買する上で、
買い手に安心という付加価値を与えます。もちろんその価値は売買価格にも反映されます。
中古車を購入し、保証が残っている場合には前オーナーからの保証継承も忘れないようにしましょう。
《整備点検記録簿》
中古車の価値を決める上で重要になる書類です。具体的には、「いつ、どこで、どんなメンテナンスを受けたのか」、
「そのメンテナンスの結果はどうだったのか」といった内容を記した書類です。
「メンテナンスは定期的に受けていたけれども、記録簿がない」という場合には、
これまで整備を依頼していた工場やディーラーで明細書を発行してもらうことで代わりにすることも可能です。
《その他の書類》
前述の5点以外にも、「自賠責保険証券」、「納税証明書」、「リサイクル券」などの書類がありますが、
自賠責保険証券以外は、第三者でも再発行が可能で、かつ電子化されているので、売却時になくても心配ありません。
自賠責保険証券については、旧所有者名義のものが必要になるシチュエーションはありません。
しかし、常に車に携帯しておくことが義務付けられているので、自賠責保険証券がない場合には再発行する必要があります。
車を売却する際には、書類も合わせて必要になります。今回ご紹介した書類をしっかりと用意して、トラブルのない売買を行いましょう。