自動車の売り時買い時っていつ?自動車の種類に応じたおすすめの買取タイミング
自動車の売り時買い時っていつ?自動車の種類に応じたおすすめの買取タイミング
自動車を購入するタイミングは、さまざまな要素を加味して考えるもの。
「モデルチェンジ間近だから現行モデルは値下がり傾向にあるはず」、
「ディーラーの決算期だから値引き交渉がしやすいはず」といったことは、
気にした経験がある方も多いでしょう。
物の価値は需要と供給のバランスにより決まる部分が大きく、特に中古車に関してはほぼ市場の論理によって決定されています。
逆にいえば、「需要=欲しい人」の数が多くなるのを見越して買取に出せば、高値を狙えるということになります。
今回は、そんな自動車の売り時について解説します。
■自動車にも売り時や買い時があるって本当?
自動車のおすすめの売り時を考えるにあたって、少し金額の安いものに置き換えることでわかりやすくしたいと思います。
もっとも似た属性を持つ物として、同じく大量生産される工業製品の家電があります。
家電量販店で値札をよく見ると、「決算セール○○%オフ」や「ニューモデル発売につき在庫一斉処分」などと書かれて
、定価より大幅に値下げされていることがあります。また、他にも利益還元やクリスマス、ボーナスなど、
1年を通してイベントと連動したセールが見受けられます。
実は自動車も、これらの家電とほとんど同じといえます。大手の販売店や買取店のセール状況と、
世の中のイベントサイクルを読み取ることで、安く買うことも逆に高く売ることも可能となります。
■自動車の価格決定に影響を与える2つのサイクル
自動車の価格(買取や売却価格)決定にはさまざまな要素が絡んでいるので、
それらすべてに合わせるのは難しいことです。そこで、特に主軸となる2つのサイクルを意識することをおすすめします。
《年間行事サイクル》
日本の財政法では、会計年度は4月初~翌年3月末で1年と定められていて、
このサイクルに合わせてさまざまなイベントが計画されています。
日本に在籍する企業だけでなく、個人もこのサイクルに影響されることでしょう。
影響を受ける具体例として、決算、ボーナス、大型連休、クリスマス、年末・年始、春の人事などがあげられます。
これらはどれも、自動車の売買に大きな影響を与えることとなります。
特に大きいのが、夏と冬の2回訪れるボーナス時期です。世の中にボーナスセールがあるように、人はお金が入れば使いたくなるもの。
自動車も同じで、ボーナス直後が最もよく売れます。
逆にいえば、ボーナス商戦を控えた準備時期にこそ自動車を高く買取ってもらえるということです。
《モデルサイクル》
完全なブランニューモデルを除いては、車種やセグメント毎にモデルのライフサイクルが設定されており、
ある一定の期間が過ぎればニューモデルが登場します。
モデルチェンジのサイクルは各メーカーや生産計画、人気などによっても異なりますが、
フェイスリフトなどのマイナーチェンジは2年~3年、フルモデルチェンジは4年~6年程度で行われることが多くなっています。
ニューモデルが発表されると現行モデルは型遅れとなるので、販売価格・買取価格ともに安くなる傾向にあります。
■自動車の売り時を逃がさないために注意することとは?
前項までに、自動車の売り時についていくつかのタイミングをご紹介しました。
しかし、これまでの内容とは少し矛盾しますが、売り時を逃さないためにはそうしたタイミングにとらわれないことも大切です。
サイクルや時期は、あくまでも傾向からみた目安に過ぎません。
このサイクルを意識し過ぎるあまり売り時を逃してしまい、乗り続けるということがないように注意しましょう。
販売が開始されてから年月が経過すれば、それに比例して買取価格は下がるものです。
ボーナス前の時期が過ぎたからといって、次のボーナスまで待つ必要はありません。
今回ご紹介した2種類のタイミング以外にも、車検サイクルと季節特性は要チェックです。
車検サイクルは、2年毎に訪れる車検の時期です。通すためにはまとまったお金が必要になることから、
車検が残っている方が高く売れる傾向にあります。
もう1つの季節特性は、オープンカーやSUVなどの用途に適したシーズンがあるもののことです。
オープンカーなら春や秋の行楽に、SUVならウィンタースポーツシーズンに売り時が到来します。
大きな2つのサイクルを軸として、自分の自動車の特性に応じた売り時を探してみてはいかがでしょうか。