今流行りのシェアリングエコノミーって?ワンデー自動車保険は必要?
今流行りのシェアリングエコノミーって?ワンデー自動車保険は必要?
最近、シェアリングエコノミーという言葉をさまざまな分野で耳にします。
もちろん自動車も例外ではありません。自動車の場合は、「カーシェアリング」という名前で、
昔ながらのレンタカーとは違った概念としてにわかに流行の兆しを見せています。
以前は、サービス事業者から個人の利用客へ自動車を貸し出すというレンタカー同様の形態がほとんどでしたが、
ここへきて個人間のカーシェアリングサービスが注目を集めています。
個人間での自動車の貸し借りということで、どうしても事故を起こしてしまった場合の保険対応が気になるところ。
そこで、カーシェアリングと保険について考えてみたいと思います。
■今話題のカーシェアってどんなサービス?
そもそもカーシェアとは、1台の自動車を複数人で所有して、必要な時だけ使うレンタカーに似たサービスです。
概念こそ違いがあるように見えるものの、サービスそのものに大した違いはありません。
唯一大きな違いは受け渡し方法で、カーシェアは大抵の場合、店舗ではなく駐車場に止まっている自動車を直接受け取ります。
中には完全無人で、好きな時間に空いている自動車を勝手に乗っていける形式のものもあります。
有名どころでは、大手の駐車場運営として知られているタイムズや三井のリパークなどが展開しています。
時間貸しの駐車場に、「カーシェア」と書かれたものや自動車を見たことがあるかと思います。
対して、個人間のカーシェアは大抵の場合、スマホアプリを介して借りたい人と貸したい人をマッチングさせます。
受け渡し方法や詳細は双方で相談の上決めることになります。休日しか自動車に乗らない人にとっては、
空いている平日に人に貸すことで料金が受け取れ、自動車の維持費の足しにすることが可能とあって人気なのも頷けます。
企業のカーシェアは当然のことながら、個人間のカーシェアもサービス提供側があらかじめ保険会社と提携し、
車両補償を含んだ保険商品を提供していることがほとんどです。しかし、補償範囲にも限界があるため、
それだけでは不安というケースもあるでしょう。そんな時に追加で契約しておくと安心なのが、ワンデー保険と呼ばれる商品です。
■ワンデー自動車保険は普通の自動車保険とどう違うの?
通常の自動車保険は、基本的には1年以上の複数年を契約期間としており、
契約の端数となる日割り以外の目的で1日単位で契約することはありません。
また、契約時には契約者の割引等級や契約車種の保険料率クラスを確認し、年間保険料を詳しく算出する必要があります。
対して、ワンデー自動車保険の場合は、1日単位で契約することができ、その1日のために詳細に保険料を算出することもありません。
保険料は車種や契約者の属性にかかわらず、一律ワンコイン(500円)程度となっています。
ただし、どんな自動車でも加入できるわけではないことには注意が必要です。
以下の項目に該当する自動車は、加入できない場合がほとんどです
(詳細な条件については、保険会社によって異なるため確認が必要です)。
加入できない自動車の例
ア・記名被保険者またはその配偶者
自動車の所有者本人やその妻が運転する場合は対象となりません。
イ・指定被保険者またはその配偶者。ただし、その指定被保険者が運転している場合に限ります。
自動車の運転の交代要員として、自動車の所有者やその妻が運転する場合も対象となりません。
ウ・法人
所有者が法人の場合は対象となりません。
中には、上記に加えて「レンタカー(カーシェアリングを含む)」などの条件の商品もあるため、
カーシェア時のリスクを抑えるために利用する場合には確認が必要です。
最近、特に自動車への所有欲がなくなりつつある若い世代の間で人気になりつつあるカーシェアについてお話しました。
この個人間のカーシェアを利用すれば、普段使っていない時間に自動車を貸すことである程度の収益を確保でき
、所有する側にとっては自動車を購入・維持するためのツールとして使えます。
これまで維持費を負担に感じて自動車の購入に踏み切れなかった方も、カーシェアでの収益を見込んで購入を検討してみてはいかがでしょうか。