普通はいくら払っているの?自動車保険の平均ではないものの年代別加入例を紹介!
普通はいくら払っているの?自動車保険の平均ではないものの年代別加入例を紹介!
自動車の維持費として、忘れてはならないのが自動車保険料。
自動車保険は普段は意識していなくても、いざというときの備えとしてなくてはならない存在です。
保険料の大小は、等級や車種、その他条件により人ぞれぞれ。
周りの同じような車種に乗っている同世代が、
いくらくらい保険料を支払っているのか気になることもあるのではないでしょうか。
もし、比較して払い過ぎているのであれば、自動車保険の見直しを行い、出来る限り節約したいと思うでしょう。
今回は、自動車保険の一般的な加入例を算出することで、比較対象を示してみたいと思います。
■年代別保険料例を大公開
車種やその他の基本条件を統一して、年齢別に保険料の例を算出してみました。
実際には保険会社や等級により異なりますが、ひとつの目安にご利用いただけるかと思います。
《基本条件》
・車種:BMW 318i
よく見かけるBMWのセダンでは最廉価グレードとなります。
・料率クラス:対人4 対物4 搭乗者4 車両6
車種毎の事故率に応じてクラスが分かれており、数字が大きいほど保険料が高くなります。
・年間走行距離:5000km
・免許の種類:ブルー
・運転者限定:限定無し
・運転者の年齢制限:21歳以上
・対人賠償:無制限
・対物賠償:無制限
・車両保険:つける
《10代》
・年齢:20歳以下
・等級:はじめて
・運転者の年齢制限:21歳以上
保険料は年間572,200円(月々47,800円)となります。
10代は事故率が全年齢の中でも特別高いので、保険料も飛びぬけて高額となります。
等級の低さも伴って、安い年齢の5倍以上にもなってしまいます。
《20代》
・年齢:21歳~25歳
・等級:9等級
18歳で免許をとりストレートに上がっていったと仮定して。
・運転者の年齢制限:21歳以上
保険料は年間227,100円(月々19,100円)となります。
10代と比べると一気に半額以下にまで下がりました。これで、普通の自動車保険の金額になったといえます。
《30代》
・年齢:31歳以上
・等級:15等級
・運転者の年齢制限:31歳以上
保険料は年間96,300円(月々8,200円)となります。
またも一気に20代から半額以下まで下がりました。
この調子で下がり続けるのかと思われますが、実はそうではありません。
30代の試算をした場合に運転者の年齢を31歳以上としましたが、これには理由があります。
実は平均的に、保険料は30歳以上で年齢による上下がほとんどなくなります。
逆に年齢が上がれば上がるほど、同じ等級なら金額が上がっていきます。
対して等級は、継続して加入し無事故を続けることで上がっていきます。
等級の上昇に伴って割引率も上がっていくため、トータルすると保険料は下がるというわけなのです。
■保険料に大きく影響する年齢以外の要素とは?
各年齢による保険料の変化から、年齢や等級は保険料に大きく影響することがわかりましたが。
次は、保険料に影響を与えやすい要素についてご紹介します。
《免許の色》
保険料は、大雑把にいうと事故率によって算出しています。
ここで大きく関係してくるのが、免許の色です。免許にはゴールド・ブルー・グリーンの3色があり、
免許取得後の経過期間や交通違反の有無により変わってくるため、事故率にも直結する要素となります。
・グリーン:免許を取得して経過期間が浅い分事故リスクが高い
・ブルー:免許を取得して経過期間が浅い、もしくは交通違反や事故を起こしているため事故リスクが高い
・ゴールド:直近約5年間で違反・事故をしていないので事故リスクが低い
特にゴールド免許にはゴールド免許割引が適用されるので、保険料の違いはより大きくなります。
《走行距離》
極論をいえば、自動車を車庫から出さなければ事故を起こすこともないので、
リスクを負う必要がなくなる保険会社としてはありがたい状態です。
そこから少しでも走れば走った分だけの事故リスクが発生します。
「保険料は走る分だけ」というフレーズがCMで流行しましたが、
事故リスクと直結する走行距離もやはり保険料に大きな影響を与える要素となります。
最近では、自動車保険についても一括査定サイトが流行しています。
また、少し前まではなかった距離や運転の仕方まで保険料に影響することが当たり前になりつつあり、
さらには海外ではIT技術を利用したビックデータとAIによる事故率診断まで導入されはじめています。
自動車業界全体を見渡せばコネクテッドカーといわれる
自動車とインターネットがつながることが当たり前の時代が到来しており、
自動運転を促進する要因にもなっています。このまま自動車IT化の流れが進めば、自動車保険が大きく変化する時期もそう遠くはないでしょう。