車のリセールバリューを下げる行動とは?330人調査でわかった意外な実態
車を購入するとき、「数年後にいくらで売れるか」というリセールバリューを意識する人は少なくありません。
では、リセールバリューを考えて車を選んだ人は、購入後も車の価値を落とさないように乗り続けているのでしょうか。
ユーポスでは、直近3年以内にリセールバリューを考慮して車を購入した20代~50代の男女330名を対象に、「リセールバリューを考慮した自動車購入後のカーライフ実態に関する調査」を実施しました。
その結果、約8割が現在もリセールバリューを意識して車を利用している一方で、45.8%が車内で何らかの喫煙を許可し、83.3%が屋外に駐車しているなど、「リセールを意識していること」と実際のカーライフには興味深いギャップがあることがわかりました。
・79.7%が現在もリセールバリューを意識して利用
・57.0%は購入時よりリセールへの意識が高まった
・一方で45.8%が車内で何らかの喫煙を許可
・83.3%が屋外駐車
・53.3%はメーカー推奨時期・走行距離ごとにメンテナンスを実施
・リセールを意識し続けることに「窮屈さ」を感じる人も
約8割が「リセールバリューを意識して乗っている」
まず、「現在どの程度リセールバリューを意識した利用ができているか」を聞いたところ、最も多かったのは「やや意識できている」49.4%でした。
「常に意識できている」も30.3%あり、両者を合わせると79.7%。約8割が、購入後も程度の差はあるもののリセールバリューを意識して車を利用していることになります。
興味深いのは、車を購入した時点だけでなく、実際に所有してからリセールへの意識がさらに強くなっている人が多いことです。
57%は車を買ってからリセールへの意識が高まった
購入時と現在でリセールバリューへの意識がどう変わったかを尋ねると、
「やや意識が高まった」35.8%
「とても意識が高まった」21.2%
となりました。
合計すると57.0%。つまり、リセールバリューを考えて車を購入した人の6割弱は、実際に車を所有するなかで購入時よりもさらにリセールを意識するようになっています。

ところが、ここから少し意外な結果が見えてきます。
「リセールを意識している」ことと、「リセールを下げる可能性のある行動を完全に避けている」ことは、必ずしも同じではありません。
リセールを意識していても45.8%が車内で何らかの喫煙を許可
車内での喫煙ルールを尋ねたところ、最も多かったのは「完全禁煙」54.2%でした。
一方で、
紙巻きタバコ・電子タバコのどちらも喫煙可:20.0%
となっています。
つまり、リセールバリューを考えて車を購入した人であっても、45.8%は車内で何らかの喫煙を許可していることになります。

タバコは査定で見られるポイントのひとつ
中古車査定では、単に「喫煙車かどうか」という名称だけで判断するのではなく、車内の臭い、内装の汚れや焦げ跡など、実際の車両状態が確認されます。
特に臭いは写真だけでは判断しにくく、実車査定で確認されるポイントです。
将来的な売却を考えるのであれば、車内での喫煙については購入時から意識しておくことが重要です。
83.3%は屋外駐車。リセールだけで駐車環境は決められない
普段の駐車環境についても調査しました。
結果は、
屋根のある屋外駐車場 41.8%
屋根のない屋外駐車場 41.5%
屋内駐車場 16.7%
屋根の有無を問わず屋外駐車を合計すると83.3%となります。

もちろん、リセールバリューのためだけに駐車場を変更することは現実的ではありません。
住環境や駐車場事情によって、屋外駐車を選ばざるを得ないケースも多いでしょう。
大切なのは、屋外駐車だから価値が下がると単純に考えるのではなく、ボディや内装の状態をできるだけ良好に保つことです。
メンテナンスは比較的しっかり実施されている
一方、定期メンテナンスについては、リセールバリューを意識している人らしい結果となりました。
「メーカー推奨の時期・走行距離ごとに必ず実施している」人は53.3%。
さらに「法定点検や車検など、義務付けられているものは実施している」が41.2%でした。

査定では年式や走行距離だけでなく、車両そのもののコンディションも確認します。
その意味でも、将来的な売却を考えるのであれば、日頃から適切にメンテナンスを行い、整備記録を残しておくことは重要です。
なぜリセールを意識して買ったのに、意識し続けられないのか?
今回の調査で特に興味深かったのがこの部分です。
購入時よりリセールバリューへの意識が薄れた人に、「リセールバリュー低下につながる利用をしてしまう理由」を複数回答で尋ねました。

最も多かった回答は、
「精神的に窮屈に感じるため」36.7%
でした。
続いて、「日々の快適さや手軽さを優先してしまうため」26.5%、「子どもやペットを乗せる機会が多く、汚れや傷を防ぎきれないため」24.5%、「メンテナンスやこまめな洗車にかける費用・手間を節約したかったため」24.5%となっています。
つまり、多くの人がリセールバリューの重要性を理解していても、車は毎日の生活で使うものです。
「傷を付けてはいけない」「汚してはいけない」と常に考えながら車に乗ること自体が負担となり、次第に日々の使いやすさを優先するようになる――。今回の調査からは、そんな実態も見えてきました。
リセールバリューのために、どこまで気をつけるべき?
では、リセールバリューを維持するためには、車を神経質に扱わなければならないのでしょうか。
必ずしもそうではありません。
中古車の価値は、車種、グレード、年式、走行距離、市場での人気、ボディカラー、装備、車両状態など、さまざまな要素から形成されます。
そのため、「屋外に駐車したから○万円下がる」「小さな傷があるから必ず大幅に安くなる」といった単純なものではありません。
一方で、日常的にできる範囲で、
・大きな傷や汚れを放置しない
・メーカーが推奨するメンテナンスを行う
・整備記録や取扱説明書などを保管する
・売却を考え始めたら現在の査定価値を確認する
といったポイントを押さえておくことは、将来的な売却を考えるうえで有効です。
「高く売るために我慢する」より、現在の価値を知っておく
今回の調査では、リセールバリューを考慮して車を購入した人の約8割が、現在もリセールを意識して利用していました。
その一方で、45.8%が車内で何らかの喫煙を許可し、83.3%が屋外に駐車しています。
この結果は、「リセールを意識しているのに行動できていない」と否定的に見るだけではなく、車の価値だけを優先して生活することは現実的ではないことの表れとも考えられます。
車は資産であると同時に、日々の移動や家族との時間を支える道具でもあります。
リセールバリューのために必要以上に神経質になるよりも、適切なメンテナンスを続けながら、「今売ったらどのくらいの価値があるのか」を定期的に把握しておくこともひとつの方法です。
調査概要
| 調査名称 | リセールバリューを考慮した自動車購入後のカーライフ実態に関する調査 |
|---|---|
| 調査期間 | 2026年7月29日~7月31日 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査対象 | 直近3年以内にリセールバリューを考慮して車を購入した20代~50代の男女 |
| 調査人数 | 330名 |
| モニター提供元 | RCリサーチデータ |
※回答比率は小数点第二位を四捨五入しているため、回答比率の合計が100.0%にならない場合があります。






