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プリウスの買取相場は?9,000件超の査定データで年式・走行距離・世代別に分析

プリウスを売却するとき、「自分のプリウスにはどのくらいの価値がある?」「10万kmを超えると大きく下がる?」「30系と50系ではどのくらい違う?」と気になる方も多いでしょう。

そこでユーポスでは、2018年から2026年までに蓄積されたプリウスの現車査定データを分析しました。

今回、通常状態の車両として分析対象としたのは9,569件です。

20系・30系・50系・60系の違いに加えて、特にデータ量の多い30系と50系について、走行距離による価格水準の違いを詳しく見ていきます。

この記事の「査定基準額」について

本記事で掲載している「査定基準額」は、車両情報や市場動向などをもとに算出する、査定時の基準となる金額です。

査定基準額は、そのままお客様への買取価格になる金額ではありません。 実際の買取価格は、車両状態や市場動向、商品化・流通に必要となる費用など、個々の車両条件を踏まえて決まるため、査定基準額を上回る場合も下回る場合もあります。

特に走行距離が多い車両では、車両状態や商品化に必要な費用などの影響が大きくなり、査定基準額と実際の買取価格との差が大きくなる場合があります。

そのため、本記事の査定基準額は「この金額で買い取る」という金額ではなく、年式や走行距離による車両価値の傾向を比較するための参考値としてご覧ください。

※本記事は2026年10月時点で作成しています。中古車相場は時期によって変動するため、掲載している査定基準額や価格水準は将来も同じとは限りません。

プリウスの世代別・査定基準額

まずは20系・30系・50系・60系の全体像を見てみましょう。

世代 分析件数 査定基準額の中央値 走行距離中央値
20系 631件 約17万円 約11.3万km
30系 5,141件 約40万円 約9.1万km
50系 3,340件 約140万円 約5.0万km
60系 420件 約310万円 約1.2万km

※型式から世代を判別できた車両を集計しています。
※金額は実査定データにおける査定基準額の中央値であり、買取価格を示すものではありません。

新しい世代ほど査定基準額は高い傾向が見られます。

ただし、この表だけを見て「60系は30系より約270万円高い」と考えるのは適切ではありません。

30系の走行距離中央値が約9.1万kmなのに対し、60系は約1.2万km。年式も大きく異なります。

世代だけでなく、年式や走行距離などの違いも含まれた結果として見る必要があります。

そこで、データ量が特に多い30系と50系について、もう少し条件を細かく見てみましょう。

30系プリウスは走行距離でどのくらい価格水準が変わる?

30系プリウスは5,141件あり、今回の分析で最もデータ量の多い世代です。

まず、各走行距離帯で実際に確認された査定基準額の中央値と、年式や査定時期などの条件差を調整した価格水準指数を見てみます。

走行距離 件数 実データの査定基準額中央値 条件調整後の価格水準指数
3万km未満 321件 約80万円 100
3~5万km 619件 約65万円 93
5~8万km 1,181件 約50万円 79
8~10万km 825件 約40万円 65
10~15万km 1,326件 ― 52
15万km以上 869件 ― 42

※査定基準額中央値は各走行距離帯で実際に確認された中央値です。
※価格水準指数は3万km未満を100とし、車齢、査定時期、グレード、型式などの条件差を統計的に調整して比較しています。実データ中央値を単純に割り算した数値ではありません。
※10万km以上については、査定基準額と実際の買取価格との差が大きくなる場合があるため、実額を掲載せず指数を中心に示しています。

条件を調整して見ると、3万km未満を100とした価格水準は、3~5万kmで93、5~8万kmで79、8~10万kmで65となりました。

10~15万kmでは52、15万km以上では42です。

単純な中央値だけを比較した場合より差は小さくなりました。

これは、走行距離が多い車ほど年式も古い傾向があることや、査定された時期によって中古車市場そのものの価格水準が違うことなどが、単純集計には含まれていたためです。

2022年に査定した車と2026年に査定した車を、そのまま比較しない

今回の分析では、査定時期による市場相場の違いも考慮しています。

例えば、同じ2020年式・同じ走行距離のプリウスでも、2022年に査定された場合と2026年に査定された場合では、中古車市場の価格水準が同じとは限りません。

そこで価格水準指数の算出では、査定年月による相場変動を統計的に調整しています。

「走行距離が多い車ほど安かった」という単純比較ではなく、査定された時期や車齢などの違いをできるだけ切り離して、走行距離による価格水準の違いを比較しています。

10万kmを超えるとプリウスの価値はゼロになる?

今回の補正後データを見る限り、「10万kmを超えた瞬間に価値が大きく失われる」という単純な結果にはなっていません。

価格水準指数は、

100 → 93 → 79 → 65 → 52 → 42

と、走行距離が増えるにつれて段階的に低下しています。

10万km未満の8~10万kmが65、10~15万kmが52なので、10万kmを境に変化は見られるものの、10万kmだけが唯一の「崖」になっているわけではありません。

なお、15万km以上の指数42は「3万km未満の車の42%で買い取られる」という意味ではありません。

過走行車では査定基準額と実際の買取価格との差が大きくなる場合があるため、あくまで査定時の基準となる価格水準の比較としてご覧ください。

50系プリウスでも走行距離による違いは大きい

50系プリウスは3,340件あり、こちらも十分なデータがあります。

走行距離 件数 実データの査定基準額中央値 条件調整後の価格水準指数
3万km未満 922件 約175万円 100
3~5万km 741件 約155万円 94
5~8万km 822件 約135万円 85
8~10万km 359件 約110万円 73
10~15万km 361件 ― 61
15万km以上 135件 ― 49

※査定基準額中央値は各走行距離帯で実際に確認された中央値です。
※価格水準指数は3万km未満を100とし、車齢、査定時期、グレード、型式などの条件差を統計的に調整して比較しています。
※10万km以上については、査定基準額と実際の買取価格との差が大きくなる場合があるため、実額を掲載していません。

50系でも走行距離が増えるにつれて、価格水準が段階的に低下する結果となりました。

3万km未満を100とすると、3~5万kmでは94、5~8万kmでは85、8~10万kmでは73。

10~15万kmでは61、15万km以上では49です。

30系と同様に、10万kmを超えた瞬間に査定上の価値がなくなるという結果ではありません。

30系と50系では、走行距離の影響も違う?

条件調整後の価格水準指数を並べると、30系と50系の違いが分かります。

走行距離 30系 50系
3万km未満 100 100
3~5万km 93 94
5~8万km 79 85
8~10万km 65 73
10~15万km 52 61
15万km以上 42 49

※それぞれの世代の「3万km未満」を100としています。査定時期、車齢、グレード、型式などの条件差を調整した比較値です。

条件をそろえて見ても、今回のデータでは50系より30系の方が走行距離の増加に伴う価格水準の低下がやや大きい結果となりました。

ただし、この差を「30系だから走行距離に弱い」と単純に一般化することはできません。

型式内でも装備や車両状態など、今回の分析だけでは完全にそろえられない条件があります。

また、中古車相場を形成する要素の一つとして「貿易相場」というものがあります。ここでは、年式・排気量などによる「その時点での」法規制が関わってきますので、仕向国の法令が変わると前提も変わってきます(当然のことながら、仕向国それぞれで法規制も異なります)。

今回のデータからは、年式や査定時期などを調整した後でも、30系と50系では走行距離別の価格水準に違いが確認されたと見るのが適切です。

年式もプリウスの価値を左右する

走行距離と並んで重要なのが年式です。

今回、走行距離による価格水準を分析する際には、年式の違いをそのまま混ぜず、初度登録から査定時点までの車齢を考慮しています。

これは、古い年式の車ほど一般的に走行距離も多くなりやすいためです。

単純な走行距離別中央値だけを見ると、

走行距離の影響 + 年式の影響 + 査定時期の相場差

が一緒に含まれてしまいます。

今回の価格水準指数では、これらの条件差を調整したうえで、走行距離による違いを比較しています。

プリウスの査定に影響するのは年式・走行距離だけではない

実際の車両査定では、年式と走行距離以外にもさまざまな要素を確認します。

代表的なものとして、グレード、ボディカラー、装備、内外装の状態、修復歴の有無などがあります。

同じ年式・同じ走行距離のプリウスでも、こうした条件によって査定結果が異なることがあります。

そのため、インターネット上の相場表は「自分の車がどのあたりに位置するのか」を知る参考にはなりますが、個別車両の査定額そのものを示すものではありません。

修復歴車・事故現状車・冠水車は今回の通常車分析から除外

今回の分析では、一般的なプリウスの価格傾向を見るため、通常状態とは査定条件が大きく異なる車両を除外しています。

具体的には、ユーポスの査定データ上で修復歴車、事故現状車、冠水車に該当するものです。

これらを通常車と混在させると、年式や走行距離による価格傾向が分かりにくくなるためです。

ただし、修復歴があるからといって必ずしも「価値がない」という意味ではありません。

修復箇所や程度、年式、走行距離などによって評価は異なります。

プリウスの買取相場を見るときは「自分の車に近い条件」で

今回、9,000件を超えるプリウスの査定データを分析すると、世代だけでなく、走行距離によっても価格水準が大きく異なることが確認できました。

さらに、査定された時期や年式などの違いを調整すると、単純集計で見えていた走行距離による差の一部は、別の条件によるものだったことも分かりました。

それでも、30系・50系ともに、走行距離が増えるほど価格水準が段階的に低下する傾向は残っています。

一方で、

「30系なら○万円」
「10万kmなら○万円」

という一つの条件だけで実際の査定額を判断することはできません。

プリウスの価値は、世代 × 年式 × 走行距離 × グレード × 装備 × 車両状態 × その時点の中古車市場などを総合的に見て判断されます。

「自分のプリウスの場合はどのくらいになるのか」を知りたい場合は、実際の車両状態を確認したうえで査定を受けるのが確実です。

調査概要

対象データ ユーポスの現車査定データ
対象期間 2018年10月~2026年9月
対象車種 プリウス
通常車分析件数 9,569件
主な除外対象 修復歴車、事故現状車、冠水車、メーター交換車、走行距離単位がkm以外の車両など
実額表示 各区分の査定基準額中央値
価格水準指数 3万km未満を100とし、車齢・査定年月・グレード・型式などの条件差を調整して算出
分析結果を見る際の注意点

本記事に掲載している数値は、多数の査定データから確認された傾向です。個別車両の査定額や買取価格を保証するものではありません。

中古車は一物一価性が高く、同じ世代・同じ年式・同じ走行距離でも、グレード、ボディカラー、装備、内外装状態、修復歴、市場環境などによって評価は変わります。

また、表に掲載している「査定基準額中央値」と「価格水準指数」は性質が異なります。査定基準額中央値は実際のデータをそのまま集計した値、価格水準指数は査定時期や年式などの条件差を調整した比較指標です。

10万km以上の過走行帯については、査定基準額と実際の買取価格との差が大きくなる場合があるため、実額ではなく価格水準指数を中心に掲載しています。

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