車を手放すとなればできるだけ高く売りたいものですが、その値段を見極めるのが買取査定です。
車の売却を前提にした買取査定ですが、そもそも自分の車がいくらで売れるか気になる場合もありますよね。
そんなときに売却せずに査定だけ行うのは可能なのかどうか、この記事でご紹介します。
このページの目次
車の値段は何で決まる?
車は中古車でも何百万円もするものから数万円で買えるものまでありますが、この値段は多くの要素で構成されています。
ですが、ある程度の相場が存在しており、車の買取価格も相場に大きく影響されます。
買取価格を判断するために査定だけでも行いたいものですが、その価格がどうやって決まるのかご説明します。
買取査定と車の買取価格について
車の売却をする際に買取価格を決めるのが買取査定ですが、買取査定にはいくつか主要な判断基準があります。
車の中古車価格は次の要素が大きく影響します。
・年式
・走行距離
・車の状態(キズ、へこみ、故障)
買取査定はディーラーや中古車販売店、中古車買取店などが行いますが、上記の要素と車の実際の状態を総合的に判断して金額が決まります。
そのため、同じ車種であっても年式が古い車や走行距離が多い車などは、買取査定額が下がりがちです。
経過年数と相場の関係
車の買取価格に直接的に影響するのが年式で、新車登録からの経過年数(年式)によってある程度相場は決まってきます。
車の買取価格は新車購入直後の1年目でも下がりがちで、おおよそ新車価格の2~3割は下がります。
その後、以下のとおり買取価格が下がっていきます。
・3年経過:4~5割
・5年経過:3~4割
・7年経過:1~2割
・10年経過:1割以下
ただしこれはあくまで相場で、走行距離の多さや車の状態によってはさらに価格の下落を招きます。
リセールバリューとは?
車の価格の相場を確認する方法の一つとして「リセールバリュー」があり、これは現時点の残価率をパーセンテージで表したものです。
リセールバリューは車種ごとに新車から3年もしくは5年経過時点での残価率を評価しており、さまざまな機関や業者が公表しています。
平均的なリセールバリューは3年経過で50~60%、5年経過で40~50%ですが、車種によっては大きく増減します。
人気車種はリセールバリューが100%に近くなる車種がある一方で、不人気車種は50%を切る場合も。
ひとまず自分の車がどのぐらいのリセールバリューを保っているかを確認すると、ある程度は高く売れるのかどうかを判断できます。ただし、リセールバリューは中古車の買取価格ではなく、販売価格になっていることには注意です。
買取査定だけを行う方法

リセールバリューなどで相場観はつかめるものの、実際の買取価格は査定を受けなければ確認できません。
そのため、いくつか買取査定だけを行う方法をご紹介します。
一括査定サービスである程度アタリはつく
一括査定サービスは買取査定を複数業者にまとめて依頼することが可能で、大まかな見積もりを取るには最適です。
多くの一括査定サービスはWeb上から無料査定を行っており、車種や年式、走行距離など基本的な情報を入力するだけで査定依頼が出せます。
その後、一括査定サービスに登録している国の業者で査定が行われ、結果は数日以内に送付されてきます。
複数業者の見積もりを比較すれば、その車の査定金額の相場を把握できます。
正確な査定は現車確認が必要に
一括査定などでの見積もりは車の基本的な情報をもとにしたもので、現車確認を伴っていません。そのため、正確な査定を行うには現車確認が必要です。
現車確認では車の実際の状態を業者が確認し、それをもとに買取査定を行います。
最初の査定金額は状態のよい車での概算なので、キズなどの状態によっては価格が下がることも。
現車確認にはいくつかの方法があるので後ほどご紹介します。
中古車買取相場の確認は可能
中古車買取価格の確認は見積もりを取るのが確実ですが、人気車種や主要車種であればWeb上からある程度買取相場を確認できます。
大手の中古車販売サイトでは車の買取参考価格を表示しており、上下限は広いですがおおよその相場の範囲が判断できます。
実際の買取価格がベースなので、台数の少ない車種や古い車種はデータがないこともありますが、一度は確認してみるとよいでしょう。
一括査定で査定だけを行うには
一括査定サービスは基本的に買取を前提としたサービスですが、うまく活用すれば査定だけを行うことは可能です。
無料査定を利用する
一括査定サービスの無料査定は短時間で手間をかけずに見積もりを取ることができますので、査定だけを行うためには便利です。
無料査定の結果はある程度の概算金額になりますが、現時点でその車がいくらまで高く売れるかを確認できます。
また、家にいながらWeb経由で見積もりを取れるので、ユーザー側の手間は最小限です。さらに、一括査定サービスの無料査定が完了した後に、希望に近い業者があれば現車確認にも移れます。
現車確認は出張査定が多いので、しっかり見積もりをしてもらえるでしょう。
ただし、一括査定サービスで査定のみを行う場合は、注意点があります。
一括査定サービス利用時の注意点
一括査定サービスにはそれぞれ規約があるのですが、まず注意点として査定後にキャンセル可能なサービスを使いましょう。
一括査定はあくまで買取を前提として業者が見積もりを行っており、見積もり結果が出た後や現車確認後にキャンセルできない可能性があります。
また、キャンセル費用が必要なこともあるので、あらかじめ規約などを確認して無料キャンセル可能かどうかを見ましょう。
加えて、現車の出張査定を依頼する場合は、事前に「査定のみ」を希望すると意思表示をしましょう。
出張査定は業者側の手間や費用がかかりますので、査定のみは受け付けない場合もあるのです。黙って出張査定をするとトラブルのもとになるので、事前確認で査定のみが可能かどうか確認しましょう。
買取専門サービスでも査定は可能
もう一つ見積もりが可能なサービスとして買取専門業者があり、こちらでも無料査定などを活用すれば査定だけすることもできます。
買取専門サービスは中古車販売は行わず買取のみを行っており、Web上からの査定も積極的に行っています。
また、電話での問い合わせも可能なことが多く、手軽に見積もりを取るには便利です。
買取専門サービスは、買取専門ということで査定が高めになるため、期待も高いです。
車買取専門店のユーポスでは電話での無料査定を受け付けており、頂いた情報をもとに概算金額の査定を短時間で行います。来店による現車査定もできますので、詳細な見積もりをご希望の方はぜひこちらをご利用ください。
現車確認で査定をするには
査定によって正確な買取金額を把握するには現車確認が必要です。
ですが、査定だけを受ける場合はしっかりその旨を伝えましょう。
中古車販売店、買取店への持ち込み査定
車の査定は中古車販売店、買取店に持ち込んで見積もりを取る方法がオーソドックスで、この場合は査定だけでも基本的には問題ありません。
車を売却する際にはできるだけ高く売りたいため、複数業者で相見積もりを取る人は多いです。そのため、現車確認での査定であれば業者側も快く引き受けてくれることが多く、その結果を持ち帰ることができます。
業者側としても店舗に来店しての査定であれば手間は少ないですし、拒否されることはまれでしょう。
業者によって見積もり金額には差がありますので、買取金額の範囲を把握したければ相見積もりをとりましょう。
出張査定を利用する
出張査定は業者側がユーザーの自宅などに赴いて現車確認をする方法で、この場合は査定だけとなると拒否されることもあります。
出張査定は基本的に買取前提での査定です。出張査定業者の規約で査定後キャンセルが可能なら、査定後に買取を中止することもできますが、あまりよい印象は持たれません。
そのため、電話などで連絡をするときに「査定のみ」ということを伝えて、それに承諾した業者にのみお願いしましょう。
ただし、出張査定を実施している業者は多くはなく、相見積もりを取ろうとすると手間が増えます。出張査定で十分な見積もりの件数を取得するには、時間がかかるでしょう。
査定を受けるための準備
車の査定を受けるためにはいくつかの準備が必要です。ただし売却しないのなら、売却時よりは用意する書類の数が少ないです。
必要書類の準備
車の査定を行うためには最低限でも年式や車種などを判断できる書類が必要です。
現車確認の場合にはこれらの書類を持って査定に臨みますが、Web経由の無料査定などの場合は書類に記載された情報を入力します。
そのほか、査定には走行距離も必要ですが、車検証に記載されているのは登録時の走行距離なので、こちらは実際に車に表示される現在の総走行距離を参照しましょう。
・車検証
車検証は車の登録の証として運転中の携帯が義務付けられており、基本的に車のダッシュボードの中に格納されています。
車検証にはその車の細かな情報が記載されており、車の型式や年式、排気量など見積もりに必要な情報が盛り沢山です。
また車の所有者が記載されているので、見積もりを行う業者としては所有者本人を確認するためにも使われます。
加えて、車の購入時にローンを組んでおりその返済が完了していない場合、車検証上では車の所有者はローンを引き受けているローン会社などになります。
売却にあたってはローンの処理が必要なため、査定だけ依頼する場合はそれ前提での見積もりにしてもらいましょう。
・自賠責保険証
自賠責保険は自動車事故の際の最低限の補償をする保険で、車の運転にあたっては加入が義務付けられています。
自賠責保険証も運転時には携帯が必須で、車のダッシュボード内に車検証とともに格納されています。
自賠責保険は車本体の査定金額には影響をしませんが、自賠責保険の残り期間に応じて査定額がアップすることがあります。
これは買取先の業者にもよりますが、自賠責保険が車自体にかけられているため、売却時に残り期間分の費用を上乗せするためです。この上乗せ分を加えて、確実な査定金額が算出できます。
・運転免許証
運転免許証は査定金額に影響はしませんが、車の所有者を確認するために使用されます。
本人確認ができれば運転免許証でなくてもよいのですが、車を運転する以上は免許証を手元に置くので、運転免許証がもっとも使いやすいでしょう。
車を売却する際には相手の業者側で本人確認が義務付けられているため、査定においても車の車検証と照らし合わせて所有者確認が行われます。
個人情報の提示を行いたくない場合は、一括査定サービスなど本人確認が不要な査定を使いましょう。
事前に車をキレイにすると査定アップにつながる
車の買取査定は車種、年式、走行距離を基本情報として行われますが、現車確認の場合には車の状態も判断基準になります。
査定金額に大きく影響するのはキズやへこみ、故障の状態ですが、それ以外に車がキレイに保たれていると多少なりともよい影響はあります。
買取査定を受けるためにキズやへこみの修理まで行う必要はありませんが、少なくとも車の洗車や車内清掃を行っておくと査定員の印象がよくなります。
汚れやホコリを取るだけでも十分なので、現車確認前に清掃しない手はありません。
査定だけを受ける際の注意点
車の買取査定だけを受ける場合はいくつか注意点があります。
特に、実際の買取につながらないだけに業者側への事前確認が重要です。
査定金額には有効期間がある
まず基本的な情報ですが、買取査定を行った見積もりには有効期限が設定されており、その期限を超えると査定金額の保証はなくなります。
それは、車の価値は時間とともに失われるものであり、年式や走行距離が増えれば買取価格も下がるためです。
有効期間はおおよそ1~2週間です。見積もり書には「◯月◯日まで有効」などと期限が明記されていますので、もし見積もり後にその値段で売却したくなったときは、期限内に売買契約を結びましょう。
また、車の相場変動の激しい時期には有効期限がもっと短くなる場合もあり、査定依頼の際に有効期限も確認しておくとよいでしょう。
「査定だけ」と伝えておかないとトラブルにつながる
査定だけを受けるときには、Web査定でも現車査定でも「査定だけ」という点を確実に伝えましょう。伝えることで拒否されることもありますが、後から発覚した場合にトラブルのもとになるので避けたほうがよいです。
業者側はあくまで買取を前提に見積もりを行っており、見積もりにかかる経費や費用は、買い取った車を次に売却したときに回収します。
ですが、見積もりだけでは業者側が経費をかけるだけになってしまうので、業者によっては拒否することも少なくないのです。
そのため、拒否されにくい現車確認を優先したり、一括査定時の備考欄に「査定だけ」である旨を記載したりしておくとよいでしょう。
個人情報の提供が必要
査定だけであってもある程度の個人情報は業者側に伝わります。
現車確認の場合には最低限車検証の提示が必要ですが、車検証には車の情報のほかに所有者情報も記載されています。
そこには氏名のほか住所なども記載されており、どうしても見積もりの際に業者側に伝わります。また、免許証の提示でも同様なので、現車確認では個人情報を完全に隠すことはできません。
Webからの一括査定であれば車検証の提示は必ずしも必要ではないので、住所などの個人情報は守られます。
しかし、業者からの連絡を受け取るために電話番号やメールアドレスなどは開示することになりますので、連絡先は最低限伝わります。
査定後に買取を迫られても拒否は可能
車の査定のみを行う場合は買取を前提にしませんが、トラブルとして見積もり後にどうしても買取を迫られるケースがあります。
査定のみは業者側にあまりメリットのあることではなく、業者としては買取につなげたいものです。そのため多少強引でも買取を迫る場合があり、どんなに査定のみと伝えていてもトラブルの可能性はあります。
ただし、車の査定には基本的に買取を強制する効果はなく、見積もり段階での拒否は可能です。どうしても気になる場合は、事前に業者の規約を確認してキャンセル可能かどうか見ておきましょう。
まとめ
車の買取査定は査定のみでも受けることは可能で、現時点での見積もりや相場の確認ができます。その際には査定のみを伝えることが重要です。トラブルにつながらないよう注意しましょう。
車買取専門のユーポスでは買取専門店のメリットを生かした高額買取を実施しており、余計な費用を削減して買取額へ還元しています。
また現車確認による無料査定のみでも受け付けていますので、ぜひ全国のユーポス店舗へお越しください。電話による概算見積もりも可能です。







