車を売るなら、少しでも高く売りたいと思う人がほとんどでしょう。では、車の買取価格は時期やタイミングによって変わるのをご存知ですか?
この記事では、車が高く売れる時期や、車を売るのにおすすめのタイミング、売却を避けたほうがよいタイミング、高額買取のために注意したいポイントについて詳しく解説します。
このページの目次
車が高く売れる時期はいつ?

市場経済においては、一般的に価格は需要と供給によって決まるといわれています。中古車市場も同様で、需要の増減によって買取価格が変動します。車を高く売却するには、需要が増える時期を見極めることが重要です。
車が高く売れる時期1~3月
1月から3月は、引っ越しや就職や転勤などの新生活に向けて車を購入したいという人が多いことに加えて、自動車業界の多くの会社が3月に決算を迎えるため、車の販売市場が活性化します。
ちなみに、2025年の登録車+軽自動車の販売台数を月別で見ると以下のとおりで、3月が一番多くなっています。この時期には新車だけではなく中古車の需要も増加します。そのため、買取店は在庫を確保しようと積極的に買取をするため、買取価格が高くなる傾向があります。
登録車+軽自動車販売台数(新車)
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販売台数 |
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販売台数 |
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販売台数 |
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1月 |
376,216 |
2月 |
409,334 |
3月 |
499,734 |
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4月 |
342,858 |
5月 |
324,054 |
6月 |
393,127 |
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7月 |
390,484 |
8月 |
301,194 |
9月 |
428,194 |
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10月 |
395,164 |
11月 |
369,702 |
12月 |
335,442 |
参考:一般社団法人 日本自動車販売協会連合会「新車・年別販売台数(登録車+軽自動車)」
車が高く売れる時期8~9月
8月と9月も中古車の需要が増加する時期です。先ほど示した登録車+軽自動車販売台数(新車)では、3月の次に9月の販売台数が多くなっています。
この理由には、夏のボーナスを支払いに充てて車の買い替えを検討する人が多い、企業が中間決算を迎える時期ということが挙げられます。
車を売るのにおすすめのタイミング
時期以外にも、車を売却するのにおすすめのタイミングがあります。
車検を受ける前
車を売却するのは、車検の後よりも車検を受ける前のほうがおすすめです。車検を受けた後のほうが査定額は高くなりますが、車検にかかった費用までは高くなりません。
車検の費用は、主に「法定費用(重量税・自賠責保険料・印紙代)」「車検基本料(点検料・検査手数料・代行料など)」「追加整備・部品交換費用」で構成されています。車種や年式、車の状態、依頼する業者などによって異なりますが、軽自動車で約6万~12万円、普通車で約8万~15万円かかります。
車検を受けた後に売却しても、車検の費用分だけ査定額が上がることはありません。また、車検を受ける際には、ディーラーや整備工場などに依頼して、車を持っていき書類を記入してお金を払うなどの手間と時間がかかります。そのため、車検が切れる前に売却を検討するのがおすすめです。
自動車税や軽自動車税の納付期限前
自動車税や軽自動車税は、4月1日時点で所有していた人が1年分を納税する義務があります。3月31日までに売却して自分の名義でなくなれば、翌年度分の税金を支払う必要がありません。
ただし、3月に売却しても名義変更が4月にずれ込んだ場合には、翌年度の自動車税・軽自動車税の請求が来る可能性があります。先ほども解説したとおり、3月は1年でもっとも中古車市場が活性化します。中古車買取店にとっても忙しい時期なので、遅くとも3月中旬までに買取契約を済ませるのがおすすめです。
年式や走行距離が一定基準を超える前
同じ車種であっても、車の年式や走行距離によって査定額が変わります。年式は新しいほど、走行距離は少ないほど査定額は高くなります。
以前は「新車から10年、走行距離10万キロ」が、一般的な車の寿命といわれていました。現在では、エンジンの性能や部品の耐久性などの向上によって、車の耐用年数が長くなり新車から10年を超えても、適切なメンテナンスを行っていれば、まだまだ走行することができます。
しかし、走行距離が10万キロを超える車は、部品の劣化による交換費用の発生や故障のリスクが懸念されるため「過走行車」として、査定額は大きく下がります。
一般的に、10万キロを目安に交換が必要となる部品には、次のようなものがあります。
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部品 |
交換の目安 |
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タイミングベルト |
エンジン内部でクランクシャフトとカムシャフトを連結して、吸気・圧縮・燃焼・排気の燃焼サイクルを正確なタイミングで動かすために必要な部品です。10年(走行距離10万キロ)を目安に交換が推奨されています。 |
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ウォーターポンプ |
エンジン内部の冷却水(クーラント)を循環させるための部品です。エンジンのカバーを外すので、タイミングベルトと同じタイミングで交換するのが一般的です。 |
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サーモスタット |
冷却水の温度を検知し、エンジンの状態に合わせて、適宜ラジエーターへ冷却水を送って水温を調整する部品です。10年または走行距離10万キロが交換の目安です。 |
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ラジエーターホース |
冷却水が流れる通路になるのがラジエーターホースです。交換時期は、3~5年または10万キロが目安です。 |
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スプリング |
路面からの衝撃を吸収して乗り心地を向上させること、タイヤを常に路面に接地させて走行安定性を保つなどの役割があります。交換時期の目安は、10年または10万キロです。 |
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ショックアブソーバー (ダンパー) |
スプリングの余分な振動を抑えて、車体を安定させる役割の部品です。車種にもよりますが、7万~10万キロ程度が交換の目安です。 |
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オルタネーター |
エンジンの駆動力を利用して電気を生成する発電機です。一般的に交換時期は、10万~15万キロが目安です。 |
このように、「10年・10万キロ」になると、さまざまな部品を交換する必要があります。そのため、車を売るのは「10年・10万キロ」に達する前がおすすめです。
新しいモデルが発売される前
自動車は、数年に一度モデルチェンジが行われて、外観や内装、性能などが変更されます。モデルチェンジで新型が登場すると、現在所有している車は、古いモデルとなり買取価格が下落することが考えられます。
しかし、一般の消費者が車がモデルチェンジする時期を正確に把握するのは簡単ではありません。車の売却を考える前に、自動車の専門雑誌や自動車メディアサイトなどで、新型車の発売やモデルチェンジの情報を収集しておきましょう。
また、買取価格は売りたい車のモデルチェンジだけでなく、競合するほかの車種のモデルチェンジにも影響を受ける可能性があります。例えばトヨタの「ヤリス」とホンダの「フィット」や日産の「ノート」、トヨタの「RAV4」とホンダの「CR-V」やマツダの「CX-5」などは、購入する客層が競合するライバル車です。ライバル車がモデルチェンジすると、そちらに注目が集まって、ほかの車種の買取価格が下がることがあります。
時期やタイミング以外で高く売れる要素
時期やタイミング以外にも、車の査定額に影響を与える要素がいくつかあります。
4WD車の需要が増えるとき
北海道や東北、北陸など雪が積もる地域では、冬になる前に4WD(4輪駆動)車やAWD(全輪駆動)車のニーズが高まります。4WD車やAWD車は、4輪で駆動力を分散するため、雪道での発進や登坂に優れているのが特徴です。
そのため、10月下旬から1月にかけては、積雪に備えて2WD車から4WD車やAWD車への乗り換えを考える人が増えます。ニーズが高い時期に売却すれば、査定額のアップが期待できます。
為替の影響で車の輸出が好調なとき
日本車は、高品質、高性能、低燃費、信頼性など世界で高い評価を受けており、多くの中古車が海外に輸出されています。特に、為替が円安になると、海外で日本の中古車が安く買えるようになるため、ますます需要が高まります。
先ほど解説したとおり、日本では「10年・10万キロ」を超えると、大きく査定額が下がりますが、海外では高値で取引されています。
海外で人気のある日本車に乗っている場合は、為替にも注目して売却時期を考えましょう。
海外で人気のある日本車
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・スポーツカー ・コンパクトカー ・悪路走破性の高い4WD車 ・ハイエースなどの商用車 ・耐久性が高く燃費のよいディーゼル車 |
災害などで車の需要が急増したとき
大規模な自然災害の発生は、中古車市場にも影響を及ぼします。東日本大震災の際には、被災地で物資の輸送やがれきの撤去など復旧作業に使用するため、軽トラックや軽バンのニーズが高まり、通常より高値で取引されました。
また、景気が悪化すると新車の購入を控える人が増え、代わりに中古車への需要が高まります。
車を売るのを避けたほうがよい時期やタイミング
これまで車を高く売却するのに、おすすめの時期やタイミングなどを解説してきました。では、反対に車を売るのを避けたほうがよい時期やタイミングを整理しましょう。
需要が落ち着く4月
自動車市場は1月から3月にかけてもっとも活性化します。一方で4月になるとその反動で、需要が落ち着いて車が売れにくくなる傾向があります。
また、1月から3月に下取りした車が在庫として増えるため、買取価格の相場は全体的に下がりやすくなります。
さらに、自動車税や軽自動車税は4月1日時点で車を所有していると納付義務が発生し、1年分の税金を納付しなければなりません。4月に車を下取りに出したり売却したりすると、その車の納税義務が発生して一時的に負担することになります。そのため、4月は車が売れにくい時期にあたり、供給の増加で買取価格の相場も下がる傾向があります。
年末で出費が増える12月
先に「登録車+軽自動車販売台数(新車)」の表で示したとおり、12月は1年でもっとも車の需要が少なくなる時期です。12月は何かと忙しく、クリスマスやお正月など年末年始の行事で出費が増えます。そのため車の需要が減少し、結果的に買取相場も下がる傾向があります。
ボーナス商戦や決算期が終わった後
6月・7月の夏のボーナス時期や9月の中間決算期、3月の決算期は中古車市場が活発になりますが、この時期が終わると反動で車が売れにくくなります。
中古車の需要が冷え込むと、在庫車の回転が悪くなるため買取店は、あまり積極的に在庫を増やそうとしません。この需要と供給の関係によって、買取価格が低くなる傾向があります。
車の売却を決める前に注意すべきポイント
これまで解説してきたとおり、車を売る時期やタイミングによって、買取価格が変わることがあるため、高く売却するには売り時を見極めることが大切です。しかし、車の売却を決める際には、時期やタイミング以外にも注意すべきポイントがあります。
車検が切れる前に売却手続きを済ませよう
車検を受けた後に売却しても、車検の費用分だけ査定額が上がることはありません。そのため車を売却するのは、車検の後よりも車検を受ける前のほうがおすすめです。しかし、車検が切れてしまうと、買取査定でマイナスの評価をされてしまう可能性があるので注意しましょう。
車検が切れてしまった車は、公道を走行することができません。そのため、自分では買取店に車を持ち込めないことから、無料で出張査定や出張買取を行っている買取店を探すとよいでしょう。しかし、買取店によっては、車を引き取るにあたって積載車両を用意するなど、手間や時間、費用がかかるため、その分を査定からマイナスされる可能性があります。
関連記事:車検が切れた車はどう処分すればいいの?車検切れの車の売却方法について
新しい車の納車予定を確認しておく
車を売る際にはタイミングだけではなく、新しく購入した車がいつ納車されるのかを確認しておくことも重要です。
近年、人気がある車種の新車は、注文から納車まで数カ月から、長ければ1年以上かかることも珍しくありません。高く売ることだけを考えて、納車される前に売却してしまった場合、納車までの期間は代車やレンタカーを借りなければならず、余計な費用がかかってしまいます。
在庫がある中古車を購入する場合でも、納車前に整備が必要なケースもあります。そのため、新しい車が納車される予定を確認してから、車を売るタイミングを決める必要があります。
複数の買取店を比較して選ぶ
売りたい車の車種やグレード、年式、走行距離、状態、そして売る時期やタイミングによって、買取価格の相場はだいたい決まっています。しかし、同じ車でも買取店によって販売ルート、得意な車種、在庫状況などが違うため、買取査定額が異なります。
時には数万円から数十万円も違うケースもあるため、車を高く売るには複数の買取店の査定額を比較して選びましょう。
複数の買取店に査定を依頼する方法には、一括査定サービスがあります。一括査定サービスとは、一度情報を入力すると複数の買取店にまとめて査定を依頼して、比較検討できるサービスです。手間をかけずに複数の査定額を比較して、もっとも高値をつけてくれる買取店と交渉することができるのが一括査定サービスの最大のメリットです。一方で、複数の買取店に情報が渡るため、電話やメールなどの連絡が煩わしいというデメリットもあります。
関連記事:車一括査定をやめたほうがいいといわれるのはなぜ?メリットとデメリットとは?
車を高く売るためのポイント
ここでは車を高く売るためのポイントをいくつか紹介しましょう。
査定前に洗車しておく
査定の時に、洗車してキレイになっているからといって、査定額がアップするわけではありません。しかし、車がキレイな状態であれば、査定士の印象がよくなる可能性があります。
洗車されていて見た目がきれいな状態の場合、査定士は「大切に乗っている車」という印象を持つことでしょう。また、汚れたままの状態では、キズやへこみを見つけるのが大変です。査定士が、後からキズやへこみが見つかるかもしれないと不安を感じた場合には、査定の評価が下がることも考えられます。
なお、洗車したときにキズやへこみを見つけた場合でも、修理するのは避けましょう。業者に出せば修理費用がかかります。その修理費用が、そのまま査定額のアップになるわけではありません。また、下手に自分で直すと、かえってキズやへこみを目立たせてしまうことがあります。小さなキズやへこみは、査定額に大きく影響しないので、そのままの状態で査定してもらいましょう。
査定前に車内を清掃する
車の外装と同様に、車内も清掃しておきましょう。丁寧に清掃する必要はありませんが、目につく場所はキレイにしておいたほうが印象アップにつながります。
車内の清掃に関しては、次のポイントを中心に行いましょう。
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・車内のゴミを処分する ・トランクやダッシュボードの中の荷物を整理する ・ドアの内張りや天井、インパネ周りを拭き掃除する ・フロアマットを洗う ・フロアを掃除する ・フロントガラスなど窓の掃除をする ・シートを掃除する |
車内を清掃する際に、特に気をつけたいのはニオイです。車内に染みついたタバコやペットなどのニオイは、査定においてマイナスポイントとなります。できるだけ無臭になるようにしましょう。
ニオイをごまかすために、芳香剤を使用することは逆効果になる可能性があるのでおすすめできません。芳香剤や香水などの強い香りも査定でマイナスの評価になります。車内に芳香剤が置いてある場合は、処分しましょう。
関連記事:自動車を査定に出す前に、自分でできる簡単おすすめ準備
メンテナンスノートをそろえておく
「メンテナンスノート」とは、「メーカー保証書」と「点検整備記録簿」が一緒になっているものを指します。メンテナンスノートは、道路運送車両法で車両への常時携帯が義務づけられています。
「メーカー保証書」は、メーカー保証を受ける際に必要な書類です。保証期間(一般保証は新車登録から3年/6万km、特別保証は5年/10万kmのいずれか早いほう)、保証対象部品、保証の範囲、免責事項(保証の対象外)、保証を受けるための条件などが記載されています。「メーカー保証書」がなければ、原則メーカー保証が受けられません。
「点検整備記録簿」には、12カ月点検や24カ月点検(車検時)などの法定点検や整備内容が記録されており、内容を見ることで車のメンテナンス状態が分かるため、車の診断カルテとも呼ばれています。
「メンテナンスノート」は、車両への常時携帯が法律によって義務づけられていますが、紛失しても罰則や罰金はありません。しかし、自動車査定協会の減点基準によると、メンテナンスノートがない場合、車種によって10~40点程度の減点になる可能性があります。
反対に点検整備記録の内容が充実していれば、メンテナンスがしっかりと行われており車の状態がよいと判断される可能性があるので、査定の前にそろっているか確認しましょう。
車の買取相場を調べておく
車の買取価格は、車種やグレード、年式、走行距離、状態、そして時期によって異なります。査定額を提示されても、一般の方はそれが妥当な金額かどうか判断するのは難しいでしょう。
事前に買取相場の価格を調べておけば、提示された査定額が高いのか安いのか判断する材料になります。もし、買取相場よりかなり安い場合は、安くなった理由を聞いてみましょう。買取相場より安い理由に納得できない場合は、ほかの買取店でも査定してもらって比較するのがおすすめです。
よい買取店を選ぶ
車を高く売るには、複数の買取店を比較して選ぶことが大切です。買取店を選ぶ際には、査定額が高いことも重要な条件ですが、ほかにも重視したいポイントがあります。
スタッフの対応が丁寧
スタッフの対応がよいかどうかも、買取店を選ぶ上で重要な点の一つです。スタッフの対応の丁寧さやよさは、買取店の信頼につながります。疑問や問い合わせにも、誠実かつ迅速に応えてくれることでしょう。査定額が同じぐらいであれば、スタッフの対応が丁寧で、印象のよい買取店を選ぶのがおすすめです。
実績がある買取店を選ぶ
実績豊富な買取店は安心できます。買取した車を販売する独自のルートやノウハウを持っており、アフターサービスも充実している傾向にあるため、安心して取引ができるでしょう。
また、実績が多いということは、それだけ多くの人に選ばれている証拠です。ホームページで、買取実績や販売実績を公開しているお店もあるので確認してみましょう。実際に利用した人の声は重要です。口コミや評判もチェックしておきましょう。
まとめ
車の買取価格は、車種やグレード、走行距離、状態などによって決まりますが、時期によっても変わります。少しでも高く売るには、適切な時期やタイミングで売却することが重要です。この記事では、車が高く売れる時期やタイミング、高く売るためのポイントを紹介しました。ぜひ参考にしてください。
ユーポスでは、オプションパーツや車へのこだわりも丁寧に査定します。また、お客様には、迅速・適切・誠実な対応を心がけています。車の売却に関して、無料で相談を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。







