
車の傷を修理するといくらかかる?値段の目安と依頼先の違い
車に傷を見つけたとき「修理にいくらかかるのか」「直してから売るべきか」「そのまま査定に出してよいのか」など、迷う方も多いのではないでしょうか。
車の傷は、深さ・部位・依頼先によって費用差があり、判断しにくいものです。こうした疑問を整理するには、修理費用の相場と査定への影響を分けて押さえることが大切です。
そこで本記事では、修理料金の目安や売却の考え方を踏まえ、傷の状態別・部位別の費用相場、依頼先ごとの違い、DIYの判断基準、修理せず売る選択肢などをわかりやすく解説します。
このページの目次
車の傷修理の値段相場

車の傷修理の値段は、傷の浅さだけでなく、へこみの有無や補修する範囲によって変わります。小さな擦り傷ならば比較的費用を押さえやすい一方、へこみや広い傷は作業が増えるため高くなりやすい傾向です。
ここでは、傷の状態ごとの目安を解説していきます。
軽い擦り傷にかかる修理費用の目安
軽い擦り傷は、車の傷修理の中では比較的費用を抑えやすく、数千円台から2万円台前半が目安です。傷が浅ければ、表面を整えて部分的に補修する対応で済むことが多く、作業範囲が広がりにくいためです。
軽い擦り傷の費用感は、次のように整理できます。
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傷の状態 |
費用の目安 |
見方のポイント |
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ごく浅い擦り傷 |
数千円台~ |
表面だけの補修で済む場合がある |
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小さな擦り傷 |
1万円~2万円前半 |
部分補修で対応しやすい |
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バンパーの軽い擦り傷 |
1万円~4万円程度 |
部位や長さによって差が出る |
軽い傷でも、場所や長さによって見積額は変わります。見た目が小さくても、範囲が広い場合は想定より高くなることがあるでしょう。
費用を判断する際は、単に軽い傷かどうかではなく、浅さ・大きさ・部位を合わせて確認することが重要です。
※出典:YellowHat「メニュー&料金表/安さの理由」
へこみを伴う傷にかかる修理費用の目安
へこみを伴う傷は、擦り傷だけの場合よりも費用が上がりやすく、4万円台から5万円台が目安です。へこんだ部分を戻し、形を整えた上で塗装をし直す必要があるため、補修工程が増えるためです。
へこみを伴う傷の費用感は、次のように整理できます。
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傷の状態 |
費用の目安 |
見方のポイント |
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へこみ1か所あり |
4万円前半~ |
板金と塗装の両方が必要になりやすい |
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へこみが複数ある |
5万円~ |
補修範囲と作業量が増えやすい |
へこみは、見た目の傷が小さくても修理費を押し上げる要因となります。表面の線傷だけならば安く済む場合でも、金属や樹脂の形が変わっていると、作業工程が増えるためです。
見積を見る際は、傷の大きさだけでなく、へこみの有無を必ず確認することが大切です。
※出典:YellowHat「メニュー&料金表/安さの理由」
広範囲の傷にかかる修理費用の目安
広範囲の傷は、浅い線傷に見えても費用が高くなりやすく、4万円前後から、状態によっては7万円以上になることもあります。傷が長く広がるほど、補修する面積も塗装する範囲も大きくなるためです。
広範囲の傷の費用感は、次のように整理できます。
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傷の状態 |
費用の目安 |
見方のポイント |
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広めの擦り傷 |
4万円~ |
塗装範囲が広がりやすい |
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ドア・フェンダーの広い傷 |
4万円~ |
面積が広い部位は高くなりやすい |
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広範囲でへこみあり |
7万円~ |
補修と塗装の作業量が多くなる |
傷が浅くても、長さや面積が広いと費用は大きくなります。これは、傷そのものを治すだけでなく、周囲の色となじませるための塗装範囲まで広がるためです。
広い傷は深いかどうかだけで判断せず、どこまで補修が必要かを基準に見ることが重要です。
※出典:YellowHat「車の凹み修理にかかる値段の目安は?範囲ごとの相場や高い理由について解説」
部位別に見る車の傷修理の値段
車の傷修理の値段は、傷の深さだけでなく、傷がついた部位によっても変わります。バンパー、ドア、フェンダーは見た目が似た傷でも、素材や構造、補修範囲の広がり方が異なるため、見積額に差が出やすい部位です。
ここでは、部位ごとの傾向を解説していきます。
バンパーの傷修理にかかる費用の目安
バンパーの傷修理は、部位別で見ると比較的費用を抑えやすい傾向にあります。目安を先に把握しておくと、見積の内容を判断しやすくなるでしょう。
バンパー修理の主なポイントは、次の通りです。
・費用の目安は、1万円~4万円程度
・軽い擦り傷であれば、部分補修で済みやすい
・傷の長さや範囲が広がると、金額は上がりやすくなる
・バンパーは樹脂製が多く、ドアよりは比較的安く抑えやすい傾向がある
バンパーは傷がつきやすい部位ですが、小さな擦り傷であれば修理費を抑えやすい場合があります。ただし、同じバンパーでも傷の長さや範囲によって金額差は出ます。
相場を見る際は、部位だけでなく、傷の大きさまで含めて確認することが大切です。
ドアの傷修理にかかる費用の目安
ドアの傷修理は、バンパーより費用が高くなりやすい部位です。面積が広く、補修作業が増えやすいため、あらかじめ相場の幅を知っておく必要があります。
ドア修理の主なポイントは、次のとおりです。
・費用の目安は、1万円~5万円程度
・軽い擦り傷でも、3万円台後半になる例がある
・へこみを伴う場合は、4万円~5万円になりやすい
・面積が広いため、傷が長いほど補修範囲も広がりやすい
ドアは日常的に傷がつきやすい上、平らな面が大きいため、補修の手間が増えやすい部位です。見た目には小さな傷でも、へこみがあると費用がかかります。
バンパーと同じ感覚で考えず、やや高めになりやすい部位として見ておくのがよいでしょう。
フェンダーの傷修理にかかる費用の目安
フェンダーの傷修理は、バンパーより高くなりやすく、ドアに近い水準で考えると分かりやすいでしょう。傷の入り方によって、作業範囲が広がることもあるためです。
フェンダー修理の主なポイントは、次のとおりです。
・費用の目安は、2万円~5万円程度
・軽い擦り傷でも、3万円台後半になる場合がある
・へこみが加わると、4万円~5万円が目安となる
・傷の位置によっては、隣接する部位まで補修が必要になることがある
フェンダーは、バンパーやドアに近い位置にあるため、傷の状態によっては補修範囲が広がりやすい部位です。そのため、見た目以上に費用がかかることがあります。
小さく見える傷でも、周辺まで含めて補修が必要かどうかを確認することが大切です。
依頼先による修理費用の違い
車の傷修理は、同じように見える傷でも、依頼先によって費用や対応の傾向が変わります。仕上がりを優先するのか、費用を抑えたいのかによって適した依頼先は異なるため、それぞれの特徴を整理して比較することが大切です。
ディーラーに依頼する場合の費用相場
ディーラーは、仕上がりの安定感を重視したい場合に選ばれやすい依頼先です。費用はやや高めになりやすいため、特徴を整理して判断することが重要です。
判断のポイントは、次の順番で整理できます。
1.費用の目安は2万円~5万円程度
2.メーカー系列の体制で対応することが多く、品質面で安心感がある
3.仕上がりを重視したい場合に向いている
4.費用を優先したい場合は、ほかの依頼先との比較が必要となる
ディーラーは、安さよりも仕上がりの安定感を重視したいときに向いている依頼先です。修理費は高めになりやすいものの、安心して任せやすい点は強みといえます。
費用だけで判断せず、車の状態や今後の使用予定も踏まえて選ぶことが大切です。
板金塗装業者に依頼する場合の費用相場
板金塗装業者は、費用と仕上がりのバランスを取りたい場合に選びやすい依頼先です。相場を押さえた上で特徴を整理すると、選びやすくなるでしょう。
判断のポイントは、次の順番で整理できます。
1.費用の目安は1.5万円~4万円程度
2.へこみを整えて塗り直す作業にも対応しやすく、傷の状態に合わせた補修がしやすい傾向にある
3.ディーラーより費用を抑えつつ、一定の仕上がりを求めたい場合に向いている
4.依頼先によって技術や価格差が出やすいため、見積の比較が重要である
板金塗装業者は、価格と仕上がりの両方を考えて選びたい場合に、有力な候補の一つです。また、傷の状態に応じた補修を受けやすい点も利点となります。
納得できる依頼先を選ぶには、費用だけでなく説明の分かりやすさも確認すると良いでしょう。
カー用品店に依頼する場合の費用相場
カー用品店は、比較的軽い傷をできるだけ抑えた費用で直したい場合に選ばれやすい依頼先です。どのようなケースに向くかを整理しておくと、判断しやすくなるでしょう。
判断のポイントは、次のような順番で整理できます。
1.費用の目安は1万円~4万円程度
2.軽い擦り傷であれば利用しやすく、費用を抑えやすい傾向がある
3.小さめの傷を早めに直したい場合に向いている
4.重いへこみや広い範囲の補修では、対応内容を事前に確認する必要がある
カー用品店は、軽度の傷をなるべく手ごろな価格で直したい場合に向く依頼先です。しかし、すべての傷に同じように対応できるわけではありません。
費用の安さだけで決めず、傷の大きさや補修内容まで確認した上で選ぶことが大切です。
車の傷修理の値段が変わる要因
車の傷修理の値段は、部位や依頼先だけで決まるものではありません。傷がどの程度深いか、どこまで補修する必要があるか、どの色の車かによって必要な作業が変わります。
同じように見える傷でも、見積額に差が出るのはそのためです。
費用の違いを理解するには、価格そのものだけでなく、どのような作業が増えるのかを併せて確認することが大切です。
傷の深さによって変わる費用差
傷の深さは、修理費用を左右する基本的な要素です。浅い傷であれば、表面を整える比較的軽い補修で済む場合があります。
一方、塗装の下まで傷が達している場合や、へこみを伴う場合は、形を整えた上で塗装をやり直す必要があります。その分作業工数が増え、費用も上がりやすくなるでしょう。
見た目には小さな傷でも、触れたときに深さを感じる場合は、軽い傷より高くなりやすいと考えておくと判断しやすくなります。
補修範囲の広さによって変わる費用差
補修する範囲が広いほど、修理費用は高くなりやすい傾向にあります。これは、傷そのものを直すだけでなく、その周囲まで含めて整えたり、塗装したりする必要があるためです。
たとえ浅い傷でも、長さがある場合や面積が広い場合は、作業量が増えて金額が上がることもあります。短い線傷と長く伸びた傷では、見た目の印象以上に補修の負担が異なります。
そのため、見積を見る際は傷の深さのみならず、長さや広がり方まで確認することが大切です。
ボディカラーによって変わる費用差
ボディカラーも、修理費用に差が出る要因の一つです。使用されている色により、補修後の見た目を周囲になじませる難しさが異なるためです。
特に、光の当たり方で見え方が変わる色は、単色よりも色合わせに手間がかかることがあります。そのため、同じ大きさの傷でも、車の色によっては見積額が変わる場合があります。
傷の大きさや部位だけを見て費用を判断するのではなく、ボディカラーも含めて確認すると、金額の違いを理解しやすくなるでしょう。
修理費用を抑えるための判断基準
修理費用を抑えるには、すべての傷を業者に依頼するのではなく、自分で対応しやすい傷と、専門業者に任せるべき傷を分けて考えることが重要です。
浅い傷や小さな塗装はがれならば、DIYで対応できる場合がありますが、深い傷やへこみは、かえって状態を悪化させる恐れがあります。無理のない範囲を見極めることが、結果的に無駄な出費を防ぐ近道です。
コンパウンドで対応できる傷の範囲
コンパウンドは、塗装表面についたごく浅い傷に向いています。傷を削って消すというより、表面を整えて目立ちにくくする道具と考えると分かりやすいでしょう。
深い傷まで直せるものではないため、使える範囲を見極めることが大切です。コンパウンドで対応しやすい傷は、次のように整理できます。
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判断の目安 |
内容 |
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向いている傷 |
表面だけについた浅い線傷、洗車傷のような薄い傷 |
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傷の判断方法 |
水をかけると一時的に見えにくくなる、爪で触れても引っ掛かりにくい |
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向いていない傷 |
深くえぐれた傷、下地が見えている傷、へこみを伴う傷 |
コンパウンドは、あくまで軽い傷向けの補修方法です。見た目には小さな傷でも、深さがある場合は対応できません。無理に磨くと塗装を余計に傷めることもあるため、浅い表面傷に限って使う考え方が良いでしょう。
タッチペンで補修できる傷の範囲
タッチペンは、小さな傷や狭い範囲の塗装はがれを埋める補修に向いています。広い面をきれいに塗り直す道具ではなく、点や細い線のような小さな傷を目立ちにくくするための道具です。
タッチペンで対応しやすい傷は、次のとおりです。
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判断の目安 |
内容 |
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向いている傷 |
小さな線傷、小さな塗装はがれ、狭い範囲の欠け |
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傷の判断方法 |
下地が少し見えているが、範囲は広くない |
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向いていない傷 |
面積が広い傷、色むらが目立ちやすい広い補修、へこみを伴う傷 |
タッチペンは、狭い範囲の補修なら使いやすい方法です。ただし、広い面を補修すると色むらや段差が出やすく、かえって目立つことがあります。きれいに仕上げたい場合は、小さい傷だけに使うという前提で使用するとよいでしょう。
DIYを避けたほうがよい傷の基準
DIYを避けたほうがよいのは、自分で触ることで仕上がりが悪くなりやすい傷です。特に、へこみを伴う傷や深い傷は、表面を整えるだけでは直らず、下地処理や塗装の工程まで必要になることがあります。
DIYを避けたほうがよい傷は、次のように整理できます。
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判断の目安 |
内容 |
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避けたほうがよい傷 |
へこみを伴う傷、深くえぐれた傷、広い範囲に及ぶ傷 |
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理由 |
形を整える作業や塗装のやり直しが必要になりやすい |
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業者向けのケース |
仕上がりを重視したい場合、査定への影響が気になる |
深い傷やへこみは、見た目以上に補修の難易度が高いものです。自分で直そうとして状態を悪化させると、結果として修理費が増える恐れもあります。
費用を抑えたい場合こそ、難しい傷は無理をせず、早めに専門業者へ相談する判断が大切です。
修理せず売るほうがよいケース
車の傷を見つけると、先に修理したほうが高く売れそうに感じるものです。しかし実際には、修理費用ほど査定額が上がらないケースも少なくありません。
そのため、売却前は見た目を整えることよりも、修理代と査定額の差を冷静に比べることが大切です。修理しないまま売るほうが、合理的な場合もあるため、判断基準をあらかじめ抑えておくのがよいでしょう。
修理前に査定額を確認する重要性
車の傷は、先に修理するより、まず今の状態で査定額を確認したほうが判断しやすくなります。修理代をかけても、その分だけ売却額が上がるとは限らないためです。
修理前に査定額を確認すべき主なポイントは、次のとおりです。
・修理費用がそのまま査定額の上乗せにつながるとは限らない
・傷ありのまま売ったほうが、手元に残る金額が多くなる場合がある
・修理してから売るかどうかは、現在の査定額を見てからでも遅くない
・先に査定を受けることにより、不要な出費を避けやすくなる
売却を前提に考えるなら、修理は最初に行うべき作業ではありません。現在の査定額を把握し、その上で修理の必要性を判断する流れが合理的です。
見た目を整える前に価格差を確認することが、損の少ない選択につながります。
傷による査定減額の考え方
傷による査定減額は、単純に「傷があるから大きく下がる」とは言い切れません。影響の大きさは、傷の深さや広がり方、車全体の状態によって変わります。
査定減額を考える上で押さえておきたいポイントは、次のとおりです。
・浅い小傷であれば、査定への影響が比較的小さい場合がある
・へこみを伴う傷や広い傷は、減額が大きくなりやすい傾向がある
・減額は傷だけで決まらず、年式や走行距離なども含めて判断される
・傷の見た目だけで査定額を決めつけるのは適切ではない
査定では、傷の有無だけでなく、車全体の状態をまとめて評価します。そのため「この傷なら必ずこの金額が下がる」と一律には考えられません。
正確に判断するには、傷だけに目を向けず、実車査定で総合的に見てもらうことが大切です。
傷がある車をそのまま売る選択肢
傷がある車でも、そのまま売ることは十分に現実的な選択肢です。買取店は、車に傷やへこみがある前提で査定しており、修理後の再販も見込んで判断します。
そのまま売ったほうがよい理由は、次のとおりです。
・傷がある車でも、買取の対象外になるとは限らない
・買取店は個人より低いコストで修理できる場合がある
・修理費をかけずに売ったほうが、結果として得になることがある
・傷やへこみがあるからといって、売却をあきらめる必要はない
売却前の傷は、必ずしも修理しておくべきものではありません。むしろ、修理費をかけることにより、手元に残る金額が減る場合もあります。
傷が気になる場合でも、まずは現状のまま査定を受け、売却できるかを確認することが現実的かつ無理のない進め方です。
まとめ
車の傷修理の値段は、傷の深さや範囲、部位、依頼先によって大きく変わります。軽い擦り傷ならば比較的安く済む一方、へこみや広範囲の傷は費用が高くなりやすいため、まずは状態に合った相場感を知ることが大切です。
また、傷の程度によってはDIYで対応できる場合もありますが、深い傷やへこみは無理に直さず、査定額を確認してから判断したほうがよいこともあります。
お車の傷やへこみが気になり、修理するか売却するか迷っている場合は、弊社ユーポスの各店舗まで、お電話でご相談ください。現車を確認した上で、状態に応じたご案内をいたします。






