自動車を査定に出す前に、自分でできる簡単おすすめ準備
自動車を査定に出す前に、自分でできる簡単おすすめ準備
自動車に限った話ではありませんが、汚れや傷があるものより綺麗な状態のものの方が価値があるように感じます。
そのため、自動車を査定に出して高く買取ってもらうためには、綺麗にした方が印象はよくなるといえます。
そこで気になるのが、どこまですべきかということ。簡単な洗車と室内清掃まで、または小傷を目立ちにくくタッチアップ、
それとも本格的に凹みや塗装の剥げを板金屋さんで修理するべきかなど、どこまですべきかは意外と迷いがちです。
そこで今回は、自動車の査定前にどこまで綺麗にすべきか、判断基準やその理由をご紹介します。
■査定の前に自動車の傷は修理した方がいい?しない方がいい?
自動車の査定前に傷や凹みを修理した方がよいかどうかについては、「修理しない」方がお得なケースがほとんどです。特に、慌ててディーラーに持っていくのはやめておいた方がいいでしょう。
その理由は単純。中古車買取店の方が、ボリュームディスカウントが効いたり提携店があったりと、安く修理することができるからです。わかりやすくするために、次の例をご覧ください。
・ケース①:傷のある自動車Aを修理してから売却
修理費用10万円。中古車買取店Bが100万円で買取り
売り手の手元には-10万円+100万円で90万円が入る
・ケース②:傷のある自動車Aをそのまま売却
中古車買取店が傷を5万円で修理できることを見込み95万円で買取り
売り手には95万円が入る
確かに査定額は落ちてしまいますが、トータルで手元に残る金額はケース②の方が
5万円増えていることがわかっていただけるかと思います。
すべてがこれに当てはまるというわけではありませんが、こういったケースが多いことは確かです。
■自動車についた傷の修理費用は、傷の大小では決まらない!?
自動車に傷をつけてしまったとき、傷の大小によって気分の落ち込み具合は変わってくるものです。
しかし、実は修理費用は傷の大小では決まりません。
査定のためだけでなく自分が納得するために傷を修理する場合に備えて、
車の傷や凹みの修理費用の算出基準を知っておいて損はないでしょう。
傷や凹みの修理費用は、主に以下の4つの要素から算出されます。
・修理部分の材質
特に凹みがあった場合に重要になってくるのが材質です。鉄かアルミによって、
修理の難易度が大きく異なります。ごく一部の高級車の中にはカーボンが使われている場合があり、
その場合は板金による修理が不可能なため部品交換となります。カーボンの部品交換は高額になる場合がほとんどです。
・修理部分の部品点数
傷は自体はひとつであっても、その傷が例えばバンパー、フェンダー、ドアの3ヶ所にまたがっている場合、
修理部分としては3点とカウントされます。逆に複数の傷がある場合でも、ドアのみについていればドア1枚分の修理で済みます。
そのため、わずか数cm程度の傷でも、場所によってはドア1枚についた1mの傷よりも高額な修理になる場合があるのです。
・凹みの有無
単純に塗装だけで済むのか、それとも凹みを引き出してパテで整えた上で塗装するのかでは、大きく修理代が変わってきます。
・部品ごと交換
板金塗装と部品交換のどちらがお得か一概にはいえませんが、新品部品の場合交換した方が高価になる場合がほとんどです。
逆に、複雑な板金塗装をするよりも、安価な中古パーツに交換してしまった方が安い場合もあります。
おすすめは、中古パーツに交換後の再塗装です。自動車は、用途や保管状況の違いで個体差が大きく現れます。
同じ車種の同じ色だったとしても査定士の目はごまかせません。
それならば、別の色でも少しでも安い部品を探して綺麗に現車に合わせて塗りなおした方がベターです。
■これまでは損をしていたかも!賢い傷の修理方法
自動車を査定に出す前に、自分でもそれほど大きな手間をかけずにできるおすすめの準備と、
どうしても傷を綺麗にしたい場合の修理方法について解説します。
《洗車・清掃》
これまで役立ってくれた自動車への感謝も込めて、少し時間をかけて入念に洗車をしましょう。
傷だと思い込んでいたものが、洗ってみると消えて実は傷ではなかった、なんてこともよくある話です。
特に自動車同士が擦れた傷は、摩擦熱により溶けた相手の塗料が付着しただけというケースも多いもの。
また、浅い傷の場合は、市販のコンパウンドで磨くことでほとんど見えなくなることもあります。
カー用品店に行けば数百円で売っているので、試してみる価値はあるでしょう。
《板金塗装》
自動車の傷や凹みを修理する場合には、板金塗装が必要です。
修理業者に依頼するときは、必ず複数の店舗に見積もり依頼をしましょう。
最近では、インターネット上やLINEなどから画像を添付するだけで、
簡易的な概算見積もりが見られる店舗もたくさんあります。売却が決まっている場合には、
自動車を売却予定で最低限の修理にとどめてほしいことを素直に話せば、安くしてもらえることもあります。
傷のある自動車を査定に出す際の悩みどころについてお話しましたが、
損得以前の問題としても査定に出す際には洗車しておくことをおすすめします。
同じ自動車でも綺麗な状態と汚い状態では印象が違うのは当然です。
最低限のマナーとしても、可能な限りは綺麗な状態で見せられるようにしておきましょう。